KSR110改善記 吸気・排気系

マフラー(その1)BARBA チタンマフラー
通勤途中、某バイパスを通過しますが、昼夜を問わずかなりの交通量です。
KSRの小さな車体に純正マフラーのサイレント過ぎる排気音では、後続車がベタ付けしてくることや、また、こちらに気づかずに車線変更してくるアレなドライバーがいるため、たまに身の危険を感じることがありました。
「ライトも明るくしたことだし、あとは音量をチョットだけあげるしかないか・・・」(決して爆音君が好きなわけではありません)と、マフラー交換は割と早期に決めていましたが、ノーマルと同じ様なUPタイプで気に入るモノがなかなかありませんでした。
散々悩んだ挙句、ツキギあたりに落ち着きそうになったものの、ひょんなことからでBARBA製のUPタイプマフラーを入手。パイプワークや溶接痕がなかなかきれいで気に入りました(2004/06〜2005/04)
BARBA KSR110用チタンマフラー \49,800
→効果:ありすぎ。(副次的に、ヌケが良くなったおかげで始動性向上)

しかし何事にも過ぎることはよくありません。ご近所への迷惑を考え、速攻でバイク屋さんから業販で、このマフラー用のバッフルを注文しました。
2週間ほどしてようやく納品の知らせがあり、帰宅途中に寄り道して装着(2004/06〜2005/04)
BARBA KSR110マフラー用バッフル \2,500
→効果:なんとか許せるレベルに。(但し、ノビも若干落ちるので勝負の時は取り去るのが吉

マフラーの総評としては、低速域の力強さは今一歩ですが、高回転まで気持ち良く回ります。また、ちゃんと吸気もセッティングすれば不快な振動もほとんど出ません。注意点としては、パイプ径が太くシートカウルとのクリアランスがシビアなので、取り付けの際にカウルビスにカラーを噛ませるか、カウルを少し削る必要があります。
あと、全開走行を繰り返すと、サイレンサーバンドがボルト支持部を支点にV字に開いてしまっていたので、バンドだけは丈夫そうな他社製に交換したほうが良いかも。
マフラー(その2)NOJIMA チタンマフラー
開発中から楽しみにしていましたが、ガッツカワサキグループのKSR走行会(2005/3/20 愛知県東海市トリトンサーキット)にて試乗車に乗り、下からのトルクに感銘を受け思わずその場でオーダーしました。
日曜日に子供と遊んでいるとバイク屋さんより入荷の連絡があったので、子供と四輪で受け取りに行き、その晩ぱぱっと装着。
付けてみた感じは、下のトルクを稼ぐためにパイプが長目にとられており、かなり取り回しがぎりぎりです。一応キットにカウル接触を避けるためのカラーが同梱されていましたが、私は余分な重量を嫌ったので、BARBA装着時に少し削っていたシートカウルをサクッと削ることにしました(2005/04)
!NOJIMA KSR110用チタンマフラー FASARM M (NMM621TI) \50,400
→効果:良い! 中速が太くなったおかげで、通勤路では4速入れっぱなしのオートマ状態でOK。シフトアップの繋ぎもスムーズに決まります。また、トップスピードまでの到達時間も短縮しました。
あと、テールパイプが上を向いてないので、雨でマフラーに浸水することもないかな(笑)
キャブレターはBARBAの時のセッティングのままで、特に不具合はない様ですが、アイドリングが若干上がり気味だったので下げてやりました。
マフラー(その2.1)NOJIMA チタンマフラー + KERKER サイレンサー
サーキットを走っている他のKSRでバッフルを撤去している方がいますが、回転のあがり方が「バゥン!バゥン!」ではなく「バン!バン!」と言う感じで、レスポンスが良いようです。でも通勤SPとしては煩くなりすぎるのも・・・と思案していると、NOJIMAからバッフル無しのレース管がリリースされ、後輩がコレを装着しました。ん〜イカン!
以前、ネットでお知り合いになったver.34さんと、BARBAマフラーの材質の違いのことをやり取りしたことがありましたが、BBSで他の方とも似たような話をして、アルミ製のサイレンサーならバッフル無しでも音質が柔らかいかも、と思いつきました。丁度NOJIMAのエキパイは後ろ側が50.8φなので、一般的なサイレンサーが流用可能です。ここはやはり、「カワサキなんだからKERKERでしょう!」という安直な発想で、400cc用のサイレンサーをY!オクでゲットしました。(2006/04)
KERKER ZEP400用(?) シリーズK サイレンサー
→効果:付けてみた感じは、抜けが良くなった割には、思ったより静かでが、期待通り回りが軽くなりました! キャブレターは、リセッティングでの対応を考えていましたが、根本的にやり直すことに・・・。(詳しくは、下記キャブの項にて)

後日、エキパイ=チタン、サイレンサー=アルミのため、サイレンサー側の接続部が振動で摩滅していっていることが判明し、元のNOJIMAサイレンサーに戻しました。
メインジェット with BARBA
2004/08に名鉄未使用駅探索ツーリングにKSR-II・KSR130改と共に出かけましたが、道中、瞬発力ではKSR-IIに、直線の伸びではKSR130に負けており、微妙に2台に置いていかれる始末。「こりゃイカン」ということでジェッティングに着手し、1サイズ上げました(2004/09)
カワサキ メインジェット#78(92063-1393) \473
→効果:高回転が多少トルクアップ、中速域でほんの少しボコツキ(バッフル取ればなくなる程度)
この状態で、2004/09のKCBMに行った折、伊勢スカの鳥羽側から頂上までKSR-IIx2台・KSR110x2台で勝負となりましたが、その差はほとんど無いものの、じりじりと離れていく・・・
結果、ビリッケツとあいなり、赤福氷を奢ることになったのでした(このとき、氷食ってて何かが)
吸気系加工(その1) with BARBA
半端な状態で勝負してはイカンという反省から、根本的に吸気系を見直すことにしました。
但し、通勤SPであるという前提があるので、その中でできることということで考え、KLX110のPLとにらめっこ。
あと、9/12のKCMBには間に合わなかった、K&Nのリプレイスフィルタも装着(2004/09)
カワサキ メインジェット#80(92063-1396) \473
カワサキ KLX110用ダクト,IN(14073-1820) \504
!K&N リプレイスメントエアフィルタ(KA-1102) \6,300
!レゾネータ・フレーム後端ダクトを撤去
→効果:結構いいかも

吸気系の見直しをしてしばらく走っていましたが、感じとしては結構いいものの、エキパイが妙に焼けています。ということで、さらに上のサイズを用意し、ちょっとだけツメを行いました(2004/10)
カワサキ メインジェット#82(92063-1397) \473
カワサキ メインジェット#85(92063-1326) \515
→効果:ニードルの調整ができれば上は#85が良さげですが、中速が濃いので全体を考え、とりあえずは、#82で落ち着きました。後は、季節の変化にどの程度対応するか?
(社外品でケイヒン丸小サイズのメインジェットのセットを買った方が安上がりだったかも・・・;)
吸気系加工(その1.1) with NOJIMA
NOJIMAチタン装着後、エアスクリューを調整したり再度ジェット交換したりしてみましたが、どうも「これだ!」という感じがつかめません。(特にニードルの影響する中速あたり) そんな折、ビックキャブを装着した方よりエアクリーナボックスを頂いたので、吸気量を変えてやることにしました。
吸気ダクトを変更したときの感じを参考に、KSR110とKLX110のダクトの開口面積の差をと同程度の穴をあけることにし、開口位置は現物とにらめっこしながら決定。メインジェットも更にサイズを上げました(2005/05)
!ボックス加工(7.0×29.0mmの長穴を開口)
KITACO メインジェット#88(ケイヒン丸型・小) \473
!メーカー不明 メインジェット#90(ケイヒン丸型・小) \515
→効果:#88で出足もさらに良くなりましたが、トップが薄い感じで伸びませんでした。
#90でOKです。(これだけやっても、通勤で40km/L。ノーマルキャブって偉い!)
ビックキャブ(ヨシムラ TM24-MJN) with NOJIMA
エアクリボックスを加工してPB18で頑張ってきましたが、ついにキャブ交換をしてしまいました。無論、人と同じではつまらないのでキット物ではありません。
Y!オクで中古の出物を見つけた、モンキー用のヨシムラTM-MJNです。しかし、当然ながらすんなり付く筈もなく、マニホールド部のカラーをワンオフで作ってもらったり、セッティングに悩んだりと、かなり試行錯誤しました。因みに、通勤仕様が基本なので、加工エアクリボックスはそのまま使用しています。(2005/07)
!ヨシムラ モンキー用TM-MJN24(中古)
!POSH メインジェットセット#85〜110(722309) \1,155
メインジェット#87.5(ミクニ丸型・大) \472
KITACO TM24用チョークSET(401-0700560) \3,780
KITACO TM24用ラバーホルダー(999-0500000) \2,625
KITACO VM26用マニホールド(410-4021003) \8,925
ワンオフ マニホ-キャブ間カラー(ブラックアルマイト) \時価(笑)
→効果:当初上でぼこついて失火するので、薄いと思ってMJを上げ濃くしていったのですが明確な効果がなく、ニードルクリップ位置を上げて薄くすると効果が出て、最終的にはMJはデフォルトの#95より下の#85で一段落しています(PB18での番手よりも下! MJNの霧化特性がいいからか?)
ツキは明らかに良く、トルク感も若干アップしました。
ただ、対費用効果はあまりよくありませんので、マネしない方がお勧めです(笑)(FCR28のD/Dが買えたかも?)

その後、2005/08にボアアップしましたが、吸気系はアイドル調整した程度でまずはOKでした。
ただ、KITACOのTM24用ラバーホルダーがガソリンに侵されたのか、たった1ヶ月ほどで内側がビロビロになっていたので、新品に交換しましたが、いつまでもつかチョット不安…同時期にほかの人でもVM26用のラバーホルダーがダメになっていました。
KITACO製のゴム製品はあかんのか!? ← だめだめでした!
吸気系加工(その2)〜TM24-MJN+パワーフィルター with NOJIMA+KERKER
NOJIMAチタンにKERKERサイレンサーを装着し、軽やかかつ抜けが良くなったので、もう少し空気とガソリンを送ってやっても良いだろうと、吸気量をさらに増やすことにしました。
吸気系加工(その2)の感じを参考に、KLX110のダクトを外した上に、その穴を2まわり程大きく開口することにし、開口位置はフレーム開口部とにらめっこしながら決定。メインジェットも更にサイズを上げ・・・おや?
なんじゃこりゃ〜! またもやKITACOのTM24用ラバーホルダー(3個目)がガソリンに侵されビロビロです(泣)。さすがに「仏の顔も3度まで」で、KITACOのラバーホルダーは2度と使うかぃ!との決断から、急遽手持ちのパーツで可能な暫定措置→パワーフィルター化を行うことにしました(2006/05)
!KITACO 360°マニホールドアダプター(モンキー用) 内径26φに拡大加工
!ヨシムラ モンキーTM-MJN24用マニホールド・ラバーホルダー
!ヨシムラ モンキーTM-MJN24用K&Nパワーフィルター
!EPL PL500空容器加工パワーフィルターカバー(笑)
!スロージェット#20(TM24・VM26用)
!ウエダレーシング 汎用キャッチタンク(250cc)
→効果:吸気抵抗が格段に減ったため、サイレンサーの変更に輪をかけて軽やかなふけあがりとなりました。
ただ、キャブの取り付け角度がかなり傾斜していたため、油面の調整から始まり、MJ拡大→AS戻し調整→調整範囲逸脱のためSJ縮小→AS戻し再調整→MJ詰めとやっていると、すでに梅雨時で作業中断中(2006/06)
梅雨も明け、残暑も過ぎたところで、SJ#22.5、N3段目、MJ#100で落ち着きました。(さすがに燃費は下がって36〜38km/L程度。燃費走行に徹すれば何とか40km/L)(2006/09)

デイトナのPE20/24用ラバーマニが、取付けボルトピッチ:58mm、エンジン側内径:24mm、キャブ側内径:30mmで、VM26用のマニホにそのまま付けれることが判りましたので、KITACOのだめだめインシュレーターのかわりに、以前作ったワンオフカラーも共締めして使用することで、当初のMJN装着構想通りの仕様で問題はなくなりました(2007/09)

セッティングの簡便さを考慮し、吸気系は戴きもののKITACOパワフィル仕様(MJ:#105、SJ:#20、AS:1 3/4戻し)で、概ねOKではあったのですが、全開時の感じがピンとこなかったので、加工BOX仕様にする前にTM24-MJNは旅立つことになりました(2007/12)

ビックキャブ(タケガワ VM26)
全開時の感触が今ひとつだったTM24-MJNのかわりに、知人より中古のVM26をクリスマスプレゼントしてもらいました。
なお、KSR110用VM26キャブキットはタケガワとKITACOから各々リリースされていますが、ニードル周りの設定が異なります(KITACOの方がニードル系を濃くしてある)ので、セッティングデータは互換性はありません。幸い周りのVMユーザーはほとんどがタケガワ製だったので、特に試行錯誤することなく大体のセッティングは出ました。(2008/01)
!タケガワ KSR110用VM26 (中古)
!タケガワ VM26用ラバーホルダー
!KITACO VM26用マニホールド (410-4021003)その2で使用のもの
→効果:冬の真っ只中でしたが、大体の感触をつかむためKITACOパワフィル仕様で、SJ:#17.5, AS:1 5/8, JN:3, MJ:#175でした

その後加工BOX仕様で詰めて、梅雨入り前にSJ:#17.5, AS:2 1/4, JN:4, MJ:#155で落ち着きました。(燃費も何とか40km/L程度)(2008/06)

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